生後1ヶ月から読み聞かせを始め、年間約1万冊の様々な美しい絵本を読み聞かせてきた、美大出身のhoooo(ほー)です。
絵本は文章と絵の総合芸術作品の一つ。
親子で読み聞かせを楽しむには、子どもが好きそうな絵の絵本を選ぶことも大切ですが、同時に絵本で芸術的センスも養うことができます。そのためには内容もそうですが、やっぱり「絵が美しい」ということはとても重要なことです。そこで、今回は藝大出身の私が独断と偏見で選ぶ、文章と絵、総合的に美しい絵本のご紹介をしたいと思います。
海外作家さんの描く世界 のどかな暮らしや文化を感じる
1歳〜のおすすめ
おすすめ① どこへいってた?
バーバラ・クーニー(イラスト)マーガレット・ワイズ ブラウン(著)の絵本。
この絵本は「ねえねえ どこにいってた?」から始まる短いやりとりが続く構成なのですが、その短い文章から生まれる世界観はとても広く、その選ばれた美しい言葉からはいろんな場面や状況などのイメージを豊かに膨らませることができます。
おすすめ② あかいくるまのついたはこ
変わるがわる動物たちが覗き見る赤いくるま。さて、その赤いくるまの中には何があるのでしょう?庭先での出来事を描いた作品で、ほのぼのとした景色がそこに広がります。動物好きにもたまらない一冊です。
おすすめ③ もりのてぶくろ
ナターリア・チャルーシナ(イラスト)八百板洋子 (著)の絵本。
娘の大好きな絵本 何度も何度も読みました。森に落ちている一枚の葉っぱに、通りすがりに手を合わせる動物たち。最後にお散歩していた男の子が手を当ててみると…葉っぱの大きさと男の子の手の大きさがぴったり!の展開なのですが、ここで実際に娘も手を当ててみると…!「大きい小さい」を感じ知ることができます。
おすすめ④ ゆきのひ
エズラ・ジャック・キーツの絵本。
もう、表の絵を観るだけでおもわず手に取りたくなる美しい絵本です。内容も子供心をうまく表現していて、これからの雪の季節がとても楽しみだなと思える絵本です。キーツの絵は独特で、いろんな技法を使用して表現しています。表現方法の幅も広がるおすすめの絵本です。
2歳〜のおすすめ
おすすめ⑤ とっときのとっかえっこ *
カレン ガンダーシーマー(イラスト)サリー ウィットマン(著)の絵本。
私の大好きな絵本、赤ちゃんと隣に住むおじいちゃんの毎日のお散歩を描いた絵本です。この本を読んだ後は、なんだか優しい気持ちになります。(こちらの絵本は残念ながら中古販売のみになります。ご了承ください。)
おすすめ⑥ にぐるまひいて
バーバラ・クーニー(イラスト)ドナルド・ホール(著)
家族4人の一年間の営みが淡々と描かれているストーリー。そのストーリーに合った穏やかな絵。この絵本からはなんともいえない優しい空気が漂い、インテリアとして飾っておきたい絵本です。
番外編:美しい「字のない絵本」のご紹介
0歳〜のおすすめ
おすすめ① ともだち
ヘレン・オクセンバリーの小さな絵本。「あそび」「しごと」「したく」「かぞく」
まずはなんと言っても、ギュッと抱きしめたくなるような可愛らしい絵!そしてあかちゃんが触ったりひっくり返しても遊べるように 絵本の角が丸くなっているので、あかちゃんにも優しい絵本になっています。このあかちゃんの絵本シリーズは、文章が無く 絵だけの絵本で、ただページをめくるだけでもいいし、お母さんが言葉を加えてもいいので、その時のお母さんの気分によって色々と楽しめます。
1歳〜のおすすめ
おすすめ② かげ *
スージー・リー著
図書館で娘が選んだ絵本の一つです。文字は「あ!」などの会話のひと言ふた言のみ。娘にとってはページをめくる度にどんどん変化する状況がたまらなく楽しいみたいで、何度も何度も読まされました。
おすすめ③ あかいふうせん
おすすめの絵本、いかがでしたでしょうか?文章も絵も美しい絵本は、心を豊かにしてくれるんだなあと、ますます絵本が好きになった8冊です。